笛パラ!!のSense of Wonder

ライブのお客様からいただいたこんなメッセージ。
<お二人が「おもろいなー」と思ったり、体験したり、
そんなSense of Wonderな気持ちが曲になっていて感動。そういう視点が好き。>

日々出会うちょっとしたモノ・・・時々出会う面白いコト・・・
それが笛パラ!!をつくる素になる!

Sense of Wonder は
「不思議さや神秘に驚く感受性」
「面白がる能力」のこと。
「沈黙の春」で知られるアメリカの女性科学者レイチェル・カーソンが
彼女の幼い甥っことの生活を綴った著作
「センス・オブ・ワンダー」に由来する言葉。
『一色一生』/志村ふくみ
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    おりおりに読み返して、自分のこころのありようを写してみる「鏡」のような役目をしてくれる大事な本のひとつです。

    さまざまな植物の花、実、葉、幹、根などを煮出して糸を染めるしごとを続ける染織家・志村ふくみさん(1924年生まれ)の

    「一色一生」(1982年初版刊行)。あふれるごとく紡がれる示唆に富んだことばの数々に心が震える思いがします。

     

    こんなお話がでてきます。。。。

     

    「まだ粉雪の舞う早春の小倉山で桜を切っている老人に出会い、枝をいただいて帰りました。

    早速煮出して染めてみますと、ほんのりした樺桜のような桜色が染まりました」

    「友人が桜の花弁を集めて染めてみたら、それは灰色がかったうす緑だったそうです」

    「幹で染めた色が桜色で、花弁で染めた色がうす緑ということは、自然の周期をあらかじめ伝える暗示」

    「植物の命の尖端は、もうこの世以外のものにふれつつあり、それ故にうつくしく厳粛でさえあります」

    こう書いたあと志村ふくみさんはノヴァーリスの詩の一節を引きます。

     

    すべてのみえるものは、

    みえないものにさわっている

    きこえるものは、

    きこえないものにさわっている

    感じられるものは、

    感じられないものにさわっている

    おそらく、考えられるものは、

    考えられないものにさわっているだろう

     

    ・・・・桜色の花を咲かせるために、

    樹は花の咲く季節に先駆けてその幹や枝に桜色を用意しているという命の神秘、読み返すたびにしびれます!

    | こんな本を読んだ | 18:57 | comments(0) | - |
    <ジャズファンでなくても楽しめる!『ジャズ・アネクドーツ』/ビル・クロウ>
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      少し古い本ですが、ベーシストのビル・クロウ(1927年生)による、

      往年のジャズミュージシャンたちのとってもヘンで愉快な

      アネクドーツ(裏話/逸話集)。

      その中から、トランペッターのマイルズ・デイビスが

      プロモーターやジャズクラブ支配人を

      ギャフンと言わせた痛快なお話をご紹介。

       

      *まだマイルズがコンサートあたり千ドルくらいしか取れなかった時代、

      コンサートのチケット売れ行きがすごく良かったのでプロモーターが

      同じ日に2回公演をやろうと言い出した。

      そういう場合、追加公演ぶんとしてマイルズは

      1回目の半分の500ドルを受け取るのが業界の慣例だったが、

      マイルスは納得せず、

      「どうしてもというなら半額でもいいが、

      そのためにはホール側はロープで

      客席を半分に区切って、片っぽうにしか客を入れてはいけない」。

      プロモーターは諦めて2回めの

      公演ぶんとしてマイルズに千ドル払うことにした。

       

       

      *マイルズのセクステットがバードランドに出演した時、

      支配人がバンドのメンバにユニフォームを着せるようにと要求した。

      バンドがステージに上がった時、銘々バラバラな服を着ていた。

      マイルズは近所の店で買ったユニフォーム一式を

      ラックに吊るしてステージに持ち出し、

      聴衆に向かって

      「支配人はステージでユニフォームが見たいと言った。

      だから私はユニフォームを一式ここに持ってきた。

      もし皆さんのお望みが、音楽を聴くのでなく

      ユニフォームが見たいということならそれで構わない。

      私たちはもう引っ込みますので、

      心行くまでユニフォームを楽しんでください」。

      支配人はあっという間もなく要求を引っ込め、

      バンドはいつも通りの服装で演奏した。

      | こんな本を読んだ | 19:17 | comments(0) | - |
      『ルリボシカミキリの青  福岡ハカセができるまで』/福岡伸一
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        みずみずしい感受性あふれる、叙情的でさえある文章で幅広い読者をもつ生物学者・福岡ハカセは「子供のころルリボシカミキリの青に息をのんだ瞬間が私自身のセンスオブワンダーだった」と書く。

        連載時からファンだった週刊文春コラムが一冊の本にまとまったのを改めて読むと、ハカセの言う「何か好きなことがあり、その好きなことをずっと好きであり続けられる」人であることがどんなに素敵なことかワクワクする!!

        少年時代に首長竜の化石を発見し『フタバスズキリュウ』にその名をとどめた鈴木直さんの講演をハカセが聴きに行く『鈴木少年の大発見』にドキドキ!

        与謝野晶子の短歌を引いて講演を終えた鈴木さん、シビレる〜!

        <劫初より造りいとなむ殿堂にわれも黄金の釘一つ打つ>

        創作をするひとはこういう心づもりでいないとアカンぞ!と背筋を伸ばさせてくれる、

        これはボクの大切な歌なのでここでそれにたまたま出会ってまたまたドキドキ(嬉)!

         

         

        | こんな本を読んだ | 17:33 | comments(0) | - |
        『画にもかけない』『我思古人』/中川一政
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          折々に読み返しては勇気とヒントをもらえてる大事な本。

          生前アトリエのあった真鶴に美術館がある

          画家・中川一政(写真は昭和63年95歳のとき!)によるエッセー集。

          世界中に拡がる新型コロナウィルスの厄災と困難の中、

          3月末のドイツ政府の

          「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要」

          との声明を読んで、

          『我思古人』の一節を思いだした。

           

          「ドイツの画家デューラーが宮廷の壁画をかくのに梯子に登った。

          はしごがぐらぐら動いたとき、皇帝が思わず梯子を押さえられた。

          侍従が皇帝に向かってその軽はずみをお咎め申し上げた。

          皇帝はこう云われた。朕の如き皇帝はこれからも出るだろう。

          デューラーのような絵かきは前にも出なかったし、恐らく今後もでないであろう。」 

          「ピアニストのパデレフスキーは、ポーランドの宰相でもあった。

          宰相としてフランスに行った時にこう云われた。

          あなたが音楽家のパデレフスキーですか。そうだと答えると、こう言われた。

          何故音楽家のパデレフスキーが一国の宰相のようなものに身を落としたか?」

           

          中川一政は「こういう話をきくと気が大きくなるだろう」と結ぶ。

          シビレるわ〜!

          ヨーロッパで文化が大切にされている実感が伝わってきて気持ちが明るくなるね。

          ひるがえって日本はどうよ。

          宰相は自宅でくつろいではるんやて(悲)。

          <2020.4FB掲載>

           

          | こんな本を読んだ | 16:48 | comments(0) | - |